スタイル画13 ヨウジヤマモト 佐藤真樹

ヨウジヤマモト 1992年春夏

ヨウジヤマモト 1992年春夏
イラストレーション

今回、ヨウジヤマモト1992年春夏のイラストレーションを見つけました。

 

イラストレーションの描き方

このヨウジヤマモトのイラストレーションも、私が何年も前に描いたものです。

いつごろ、どんな気分でこのイラストレーションを描いたのか、すっかり忘れてしまいました。

多分ヨウジヤマモトの1992年春夏コレクションの写真を見ながら、コピー用紙に鉛筆で描いたイラストレーションです。

私はコレクションのイラストレーションを描くとき、消しゴムはほとんど使いません。

コレクションの写真を線に変換して、鉛筆やペンを使って一気に描きます。

コレクションの写真は服の形が出来上がっているので、私が変換した線を紙に描くだけです。

私は物事を、線で認識しているところがあります。

私は直感的には、

  • 立体

で認識していないと思います。

面や立体は、一度線に変換して認識します。

私が服を作るときも、服のシルエットは線として認識しています。

前回掲載した「ヨウジヤマモト 1997年春夏」は、珍しく服を面で描いています。

 

1992年春夏のヨウジヤマモト

1992年春夏のヨウジヤマモトは、赤いシルクを使ってバイアスのドレスを発表しました。

そしてイラストレーションに描いたように、シャツワンピースを多く発表しました。

1990年前後のヨウジヤマモトのコレクションを見て、「山本耀司は春夏よりも秋冬の方が得意」と私は思っていました。

得意というよりも、「山本耀司は春夏よりも秋冬の方が好き」という感じでした。

一般的な商売を考えても、春夏は秋冬に比べて売上が下がりそうです。

なぜなら秋冬には、

  • コート
  • ジャケット
  • ドレス

など単価が高い服がメインになります。

一方春夏は、

  • シャツ
  • Tシャツ
  • ボトム

など比較的単価が低い服がメインになります。

春夏は、シャツやボトムの単価を上げようとします。

すると、過剰にデザインや加工がされたシャツやボトムが出来上がるわけです。

話を、1992年のヨウジヤマモトのコレクションに戻します。

山本耀司のいろいろなインタビューを読むと、この時期の山本耀司はファッションに疲れていました

しかし1992年春夏のヨウジヤマモトは、「とても良かった」と私は思います。

春夏らしい軽い布を使って、マドレーヌ・ヴィオネの応用を山本耀司は試みています。