サンプル31-1 キュプラのスカート 佐藤真樹

キュプラのスカートのサンプル

懲りずにスカートを作ってしまいました

この世界に、私がデザインする服を好きな人など一人もいません。

そんなことは十分わかっています、しかし懲りもせずスカートを作ってしまいました。

私が納得すれば、それでいいんです。

私の才能は、私がわかっていればいいのです。

そんな強がりを言いながら、ベストを作ろうと思いました。

ベストのトワルは組んだのですが、肝心の表地が足りませんでした。

仕方がないので、そのとき集めたキュプラで簡単なスカートを作ろうと思いました。

 

家にあったキュプラ

サンプル31-5 キュプラのスカート 佐藤真樹家にあったキュプラの大きさ

 

私は、家にある黒いキュプラを探しました。

スカートのデザインを考える前に、キュプラの大きさを確認しました。

キュプラは2枚あり、

  1. 140cm巾×100cm
  2.   92cm巾×144cm

の大きさでした。

1枚のキュプラは光沢があり、ツヤ感がありました。

もう1枚のキュプラはサラサラしていて、涼しい肌ざわりでした。

この2種類のキュプラを使って、スカートをデザインしてみました。

 

スカートのデザインを考える

サンプル31-2 キュプラのスカート 佐藤真樹スカートの右側

 

キュプラの大きさと性質を考えて、スカートのデザインを考えてみました。

スカートの大まかな条件は、

  1. キュプラは透けやすいので、スカートは二重仕立てにする
  2. スカートは前後の2枚構成にする(前後のスカートは同じ形)
  3. ファスナーは付けたくないので、ウエストにゴムを入れる
  4. キュプラをできるだけ大きく使う

ということにしました。

スカート丈を60cmにして、図(家にあったキュプラの大きさ)のような型紙を作りました。

スカートのトワルを組みながら、「スカートはウエストのカーブがとても大切」と改めて思いました。

 

少し変な縫製

サンプル31-3 キュプラのスカート 佐藤真樹スカートの左側

 

フレアースカートをそのまま作っても面白くないので、少し変な縫製をしてみました。

スカートは、表地と裏地を全く同じ形に裁断しました。

(スカートの型紙は1枚で、表地2枚 裏地2枚を裁断しました。)

そして、表地のスカートと裏地のスカートの裾を中縫いしました。

中縫いした裾には、アイロンをかけませんでした。

裾にアイロンをかけなかったので、少しバルーンスカートのような雰囲気になりました。

そしてフレアーの表情も、少し不自然な感じになりました。

このスカートをはいて歩いたとき、空気が入りスカートがやさしくふくらみます。

このスカートは、縫い代が見えない仕様になっています。

しかしスカートの縫い代には、すべてロックミシンをかけました。

キュプラの裏地は糸が抜けやすくて、すぐにほつれてしまうからです。

 

涼しいスカート

サンプル31-4 キュプラのスカート 佐藤真樹スカートの後ろ

 

キュプラを使ったことで、とても涼しいスカートが出来上がりました。

けれど、誰も私がデザインしたこのスカートを見てはくれないでしょう。

多分、これからも埋もれたまま私は服を作り続けるのです。

死んでから評価されるのだけは、勘弁してほしいものです。