サンプル30-1 メンズのパンツ 佐藤真樹

メンズのパンツのサンプル

「涼しいパンツが欲しい」と思いました

5月から暑い日が続いていました。

以前「服について。」で紹介したメンズのパンツが、少し暑い季節になりました。

私は涼しいパンツが欲しくなり、デザインを考えてみました。

涼しいパンツのディデールとして、

  1. 股上にゆとりがある
  2. パンツ丈はくるぶし丈くらい
  3. (鞄を持ちたくないので)大きなポケットがついている
  4. ベルトはしたくない
  5. 裾幅が広い
  6. 風通しが良い素材
  7. 簡単に洗濯ができる

ということが浮かびました。

 

ポケットについて考えたこと

サンプル30-2 メンズのパンツ 佐藤真樹メンズのパンツの後ろ

 

涼しいパンツに大きなポケットを付けるために、ポケットについて考えてみました。

ポケットを作るとき、一般的には袋布にスレキを使います。

表布ではなく、スレキを使ったほうがパンツは軽やかに仕上がります。

しかしパンツを洗濯すると多くの場合、表布よりもスレキの方が早く痛んできます。

パンツをどんなに丈夫に作っても、スレキから穴があいてしまいます。

そこで私は以前、パッチポケットのパンツを作りました。

しかし私の経験なのですが、パッチポケットは入れたものが落ちやすいような気がします。

実際に私は、パッチポケットに入れたiphoneを何度も落としてしまったことがありました。

パンツの中に袋布を振らしているポケットの方が、安心して物を入れることができると思います。

今回のパンツのポケットは、袋布に表布を使うことにしました。

 

パンツに使った布

サンプル30-3 メンズのパンツ 佐藤真樹メンズのパンツの脇

 

今回パンツに使った布は、綿100%の二重織りです。

片面がグログランになっていて、もう片面は平織りになっています。

この布の特徴は、

  1. 一枚一枚は薄いが二重織りになることで適度な厚みがある
  2. 落ち感がある
  3. ハリ感がある(グログランのおかげ)
  4. さらりとした手触り
  5. 織り糸がとても細い
  6. 柔らかい

ということがあげられます。

実際にこの布を縫製してみると、綿というよりもウールのような感じがしました。

ポケット口などを手でカンヌキ留めしたときも、針が簡単に通って楽に進めることができました。

(綿の布を手でカンヌキ留めすると針が通らなくて、ものすごく時間がかかることがあります。)

 

パンツの感想

サンプル30-4 メンズのパンツ 佐藤真樹メンズのパンツの前あきとポケット口

 

パンツが完成した後、私はこのパンツを愛用しています。

このパンツはとても涼しくて、履いていてとても楽です。

パンツを着用したときのストレスが、まったくありません。

大きなポケットは、ほとんどの小物を収納してくれます。

今回メンズのパンツを作っていて私は、「レディースの服を作る方が楽しい」と思いました。

私は、レディースの服をデザインするのが好きなのです。

でも時々、私は「このまま終わってしまうのかな」と思うのです。

この世の中に私の服を好きな人などいないのでしょう、多分。