サンプル21 ジャンプスーツ パンツ 佐藤真樹

1991年の文化服装学院での夏展の服

夏服

文化服装学院に入って2ヵ月後くらいでしょうか、夏展が開催されました。

文化服装学院での最初の課題は、夏服でした。

私はウール・トロピカルを使って、コンビネゾンを作りました。

このコンビネゾンは今見ると、夏服にしては暑苦しい感じがします。

文化服装学院に入って最初に、私はコンビネゾンを作ってしまいました。

技術的に、無茶しすぎています。

イメージ的には、テーラード・ジャケットとパンツをくっ付けた感じです。

パターン的にも縫製的にも、難しいことが山盛りの課題になりました。

文化服装学院のすごいところは、このデザインのコンビネゾンを作らせてもらえたところです。

このコンビネゾンの難しいところは、

  1. 衿付け
  2. 二枚袖
  3. セットインスリーブの袖付け
  4. パンツの前明き
  5. 後ろパンツと後ろ身頃のつながり
  6. ポケット

などたくさんあります。

途中で諦めないでよく完成させたと、当時の私を褒めたい気持ちになります。

このコンビネゾンを作ったおかげで、次からの作品は縫製の面では楽にできるようになりました。

 

パンツ

夏服の次の課題は、パンツでした。

私は、メンズのパンツを作りました。

素材は、ウール・ギャバジンを選びました。

ウール・ギャバジンは、縫製が難しい布地です。

このパンツには、大きいポケットをたくさん付けました。

しかし

  1. 脇縫い目を利用したポケット
  2. パッチポケット

をつけたので、片玉縁ポケットの練習はできませんでした。

私はこのパンツを卒展のときにはいて、小池千枝先生と一緒に写真を撮ってもらいました。

私はこのパンツのことを気に入っていて、よくはいていました。

 

夏展

私は、コンビネゾンとパンツを夏展に出しました。

ボディに服を着せ終わったとき同級生が、「佐藤さんが二人立っているみたい」と言いました。

担任の先生は、「服に佐藤さんのキャラクターが出ているわね」と言いました。

服には、デザイナーの個性(キャラクター)が出るようです。

同級生の作品が、後ろに写っています。

文化服装学院のファッション工科専攻科で私の前の席に座っていた同級生は、第66回装苑賞の佳作2位を受賞しました。

私の隣の席だった同級生は、第67回装苑賞で細野久賞を受賞しました。

 

デザイン画

私のデザイン画が、うっすらと写っています。

今の私の画風とは、違います。

多分、マーカーで描いたデザイン画です。

デザイン画の顔には、目が描いてありません。

試行錯誤していたころの、デザイン画です。

思いっきり描くというよりも、うまく見えるように描いていた気がします。

服が出来上がった後の絵なので、デザイン画というよりはスタイル画に近いのでしょうが・・・・・。

この絵柄のままだったら、装苑賞候補には選ばれなかったことでしょう。

うまく描くことよりも、描きたいことを優先して本当に良かったです。